月刊ニヒリスト

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SIerを一か月した感想

SIerとして働き始めて一か月くらいたつが、プログラミングができなくてもSIerなら働けるということが分かった。まあ、自分は自腹でスクール半年と研修で同じスクール半月ほどJAVAを勉強したのでJAVAは少しは分かると思っているのだが、SIerならプログラミングを全くできなくてもIT業界に入れる。そういった未経験者にまず任されるのはテスターという業務で、データベースと連携したプログラムが実行された後にきちんとデータベースに結果を送っているかを確認する仕事だ。SQLの知識は必要だが、命令文が四つしかないし、使うのはほとんどセレクト文だけなので三日あれば簡単なものなら(簡単なものしか扱わないが)空で書けるようになる。それで、実行前と実行後のデータベースの値の変化を見て、処理が正確に行われたかを検証する。その検証した結果をスクショしてエクセルにまとめる。たぶんこれがテスター業務。エクセルとSQL文が使えれば簡単にできる。

それでSQL文がある程度書けるようになると、テスト仕様書からSQL文が担当する部分を判断し、SQL文を作成し、それをプログラムに埋め込む仕事が与えられる。ここは多少、プログラミングの知識が要求されると思われるだろうが、うちの現場ではシステムのバックエンドを担当するのがコボルという古い言語で、そんなもの覚える必要ないという考えからコボラーの方が手取り足取り教えてくれる。SQL文さえ自分で書ければ、どこに何を埋め込むかを懇切丁寧に教えてくれる。

しかしその後がちょっと大変で、うちのシステムは(システムの内情をここに書くのはまずいので抽象的にしか書かないが)、表の画面をVBで書いて、バックエンドの処理をコボルで書いてるから、VBコボルの橋渡しをしなくてはならない。それをするのが、アダプターというもので、僕もよく分かっていないのだが、なんか「ビルド」とか「リビルド」とかする。それでVBでテスト画面というものを作って(テストするための画面。数値を入力するところと実行ボタンと処理後の結果を表示するところを作る)、SQL文を埋め込んだコボルと連携させて、要するにテスト画面の入力項目に入れた値がコボルに行って処理をした後、テスト画面の処理結果が表示されるようにする。そこが今のところ一番大変な作業。まあ、慣れたら簡単になるのかもしれないが。
まあ、そんな感じで未経験でも仕事させてくれる感じなので、自分で勉強できる気がしなくて、早く働いて覚えたい人にはSIerもいいんじゃないだろうか。仕事でプログラムを見る機会はたくさんあるし、システムを作る前提知識とかも仕事していれば、身につくのでいいかもしれない。
ただ、上下関係が厳しいのが本当に大変。これまで派遣社員という部外者として仕事していたから、そんなに気にしなかったが、同じ会社の上司や他の会社の先輩には絶対服従しろと言われる。そこが一番の難点だと思う。たまにストレス溜めすぎて、胃がキリキリすることがある。SIer独自の?お互いに謙遜しあうゲームも面白さがまったく理解できなくて(「いやいや、私の方が下の人間ですから」)、話を振られても「へへへ」と愛想笑いしかできない。というか、はっきり言って、不快だから仕事以外の話をしたくないのだが、同じ空間にいるし、新人という立場である以上、反応しないわけにはいかない。難聴のふりをするのもありかもしれなかったが、いまさら無理があるだろう。


技術を身に着ければ、そういった上下関係から少しは離れられるので一刻も早く技術をつけたい。