月刊ニヒリスト

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テネットを観た

クリストファー・ノーラン監督の「テネット」を今日見たのだが、わけが分からなすぎた。なんか非常に大まかに捉えれば、自分の死とともに世界を終わらせたい悪役が、未来の科学者が作ったアルゴリズムという兵器を使って、世界を滅亡させようとしていて、黒人の軍人と彼の所属する軍隊がなんとかそれを阻止しようとするという話だけど、悪役がどうやって世界を滅亡させるのかも分からなかったし(時間の逆行がキーらしいが)、どうやって阻止しようとしているのかも分からなかった。

回転扉というのがあって、一度負傷してしまっても、その回転扉をくぐれば、時間が逆行するから、傷つけられる前の身体に戻れる。悪役はそんな感じで、時間を手玉に取って、なんかしてるらしい(何をしているのかはよく分からない)。

あと、映画の冒頭で、クラシックのコンサートホールが謎のテロ?集団に襲撃されるのだが(襲撃の目的やその後の顛末は不明)、テロリストが使っていた銃弾が、逆行弾というやつで、簡単に言うと、引き金を引くと、壁にめり込んだ弾が銃に向かって飛んでって、弾倉に収まる仕様。主人公はそこから時間の逆行に出会って、この物語に巻き込まれていくのだが、主人公と主人公を支える軍事組織が何をしようとしているのか分からなかった。まあ、悪役が地球を滅ぼそうとしているので、それを阻止しようとしているのは分かるが、先述したようにどうやって悪役は世界を滅ぼそうとしているのかが、そもそも分からないため、主人公が所属する軍事組織が対処法として何をしようとしているのかが分からなかった。なんかアルゴリズムという兵器があるらしいけど、その正体も不明だった。

最後の方に戦争シーンがあるのだが、主人公はどこかへ向かって、空気に銃を撃ちながら走っていくのだが、この数十分?のシーンは何をしているのか本当に分からなかった。敵がそもそもなんなのかが分からないため、主人公の銃の向け先を必死に見て、敵が誰かなのか探ろうとするのだが、そこには空気しかなく、皆目誰と戦っているのか分からなかった。

主人公の向こう側に、時間が逆行した、似たような兵士たちがいて、走るのも後ろ方向に走っていて、爆発して粉々になった建物も元に戻っていくのだが(つまり時間が逆行している)、時間の順行と逆行が同じ世界の中にあり、みんな何をしているのかが分からなかった。

まあ、とにかく分からないことだらけの映画だった。4DXという映画館で観て、席が揺れたり、水上バイクが海を走るシーンで顔に向かって、水が飛び出てきたり、カクテルを飲むシーンで、なんか変わったガムみたいな匂いが映画館の前の方から漂ってきたり、なんか別にいらないかなって感じだった。音は凄くリアルで、轟音がなりそうなシーン(この映画の中では飛行機が建物に突っ込むシーン)に身構えてしまうほど、強烈な大きい音だった。これで1500円ぐらい上乗せされたから普通のでもいいやって感じだった。

 

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