月刊ニヒリスト

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「アメリカを荒らす者たち」を見た。

仕事納めして、帰宅してから以前から見ていた「アメリカを荒らす者たち」のシーズン1を最後まで見た。

アメリカを荒らす者たち」のシーズン1は、アメリカの高校の駐車場に停めてあった教師たちの車28台が何者かによって、ちんこの落書きで汚される事件(ハノーバー高校落書き事件)の真相を追究するドキュメンタリー風の創作ドラマだった。

事件の現場となった駐車場には監視カメラがついていたが、犯行があったと思われる時間帯だけ録画が停止されており、犯人や犯行の様子は一切写っていない。しかしその場に偶然、居合わせた生徒の目撃証言によって、ある生徒に容疑がかけられる。

ディランという、悪ガキだ。彼は普段からYoutubeにいたずら動画を投稿しており(この動画のクオリティがかなり高い)、落書き事件以前にも、テストの答案用紙や教室の黒板に、よくちんこの落書きを描いていた。ほかにも(何か忘れたが、)数々の悪行を働き、何度か停学処分を受けていた。

そして何より事件の容疑をかけられる主な理由となった出来事は、被害にあった30台の車のうち、1台だけタイヤが切られていて(※1)、その車の持ち主がスペイン語のシャピロ先生だったということだ。

シャピロ先生は事件の数日前にディランの(何か忘れたが、)悪行に対して、重いペナルティを課した。そのことでディランは逆恨みの感情を抱き、今回の犯行を働いたのだとシャピロ先生は主張し、彼のこれまでの数々の業績(悪行)を鑑みて、警察側は彼に容疑をかけ、学校側はその判断をもとに彼を退学処分とした。

そして番組は、事件の目撃者の生徒やシャピロ先生にインタビューし、またシンタビューの内容の真偽を確かめるべく、目撃者の生徒やシャピロ先生を怪しんでいる者たちや、車の修理業者(シャピロ先生の車のタイヤは実は切られていないことが判明。ただ釘を踏んだだけだった)へのインタビューを行い、事件の真相へと辿り着いていく(?)。

創作なのに、ドキュメンタリー風の作りをしているのが面白かった。完全な?ドキュメンタリーとして見たら、不自然な点がいくつかあったが、それらは物事を分かりやすく面白く印象的に伝えるためのもので、ドキュメンタリーという、ていを壊すほどのものではなく、全体的によくできていた。

例えば、以下のドキュメンタリーとしては不自然な点があった。

  • 事件の調査結果をカメラに向かって話すシーンで、一人が調査結果を全部話せばいいのに交互にカメラを持ち合って、一人ずつカメラに向かって話すシーン⇨多分、ずっと同じ絵だと飽きるから、そうしているのだと思う。
  • 事件の目撃者のインタビューで、車にちんこが描かれる様を「プッシュー、Dick!」と五、六回言う。

とりあえず、久々にハマれた。車にちんこの落書きが描かれるという、しごくしょーもない事件内容で、何度見るのやめようと思ったか知れないが、事件の展開が面白いので、最後まで見てしまった。あと、ディランの愛すべきアホっぷりと、いたずらYoutube動画のクオリティの高さに感服した。子供が滑り台で滑るのを見守る夫のズボンをずらして、「うわー、小児性愛者だー。ちんこ出してる」って叫びながら逃げるYoutube動画はかなり面白かった。

※1 車の持ち主であるスペイン語のシャピロ先生がそう主張した。

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