月刊ニヒリスト

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ラチェッドが面白かった

先週見た「ラチェッド」というアメリカのドラマが面白かった。主演女優はアメリカンホラーストーリーで有名なサラ・ポールソン。きれいだなと思うことはあるけど、おでこが出すぎで宇宙人ぽく見えるのが特徴の女優だと思う。

このドラマはストーリーがぶっ飛んでいて、面白かった。主役のサラ・ポールソンンふんする看護師は、神父六人を殺害した、精神異常のせいで刑務所に入れない?弟を救うという裏の目的で、精神科の病院に就職するところから始まる。主役の看護師は策略家で弟を救うべくほかの看護師をはねのけ(あるいは嵌めて)、すぐに病院内の地位をかけあがり、婦長にまでなる。病院の院長を支配下に置いて弟を救おうとするが、病院の院長の命を狙う探偵?殺し屋の存在に気づく。この院長がまじめでお堅く几帳面に見えるが、コメディ並みにぶっ飛んだことをする。医者なのにもかかわらず、医療免許を持っていないのでまず治療の方法がでたらめ。最新の治療をなんの考えもなく、良さそうという理由で行う。おかげでこの病院では、ロボトミー手術をはじめ、グロテスクで、かつ現代の科学の基準からみると、明らかに無意味な治療が連発される。例えば、同性愛にふけるロボトミー手術後の患者を温熱療法という50~60の熱湯風呂に入れて、やけどを負わせたり、ピケリズムという人を針で刺す性癖の青年を治療するために、LSDを服用させたり(おかげで後述する悲惨な目にある)といった、でたらめな治療をたくさんする。おかげで患者は悲惨な目に合うのだが、そのせいで患者の母親に命を狙われることにもなる。先述したピケリズムの性癖を持つ青年を治療した際に、LSDを服用させたと書いたが、その青年はこっそり院長の薬を入れていない想定の水にも大量のLSDを混ぜた。おかげで青年と院長は意識もうろうとし、青年に関しては自分の腕が他人の腕に感じる。自分がこんな性癖を持ったのは外にいる郵便配達人?の腕が自分にくっついているからだと話す。しばらくもうとうとしていると、青年が血まみれの腕を持ってきて、自分につけてくれと話す。院長は青年の腕を切り離し、代わりに郵便配達人の腕をつける。しばらく時間がたって青年の意識がはっきりしたころ、青年の腕には郵便配達人の腕がついており、感染症が酷く進行し、郵便配達人の腕だけではなく、両足も切断するはめになる。かわいい息子をひどい姿にした富豪の母親は院長を許せず探偵を雇い、命を狙うことになる。

LSDの錯乱状態のシーンとかめちゃ面白かったです。あと、トラウマを抱えた多重人格の女性がようやく優しい男性に出会える心温まるシーンが、血みどろの殺戮シーンに突如変わって、また強烈なトラウマを抱えるシーンとかもツボりました。