月刊ニヒリスト

ニヒリストが日々あったことを綴るブログです。

「サイバーパンク2077」をクリアした。

サイバーパンクをクリアしたけど、いろいろ説明不足感があった。

ざっくりストーリーを説明すると、1980年代のサイバーパンクブームの頃から枝分かれした世界線2077年アメリカが舞台で、世界はArasakaという日本の超巨大テック企業と、そのライバル(実際は癒着している)企業が牛耳っていて(どちらの企業も事業として何をやっているのか不明。)、貧富の格差が極端に高まっている世界で、五十年前くらいにArasaka本社に核弾頭をしかけた、元ロッカー兼革命家のシルバーハンドの記憶と人格が入ったチップを、ひょんなことから脳に差し込んじゃった主人公が、シルバーハンド(の幻覚)とともに、Arasakaと対峙する(しない選択肢もとれる。)という話だった。

シルバーハンドのチップを頭に入れてから、シルバーハンドの記憶をたびたび見させられるのだが、シルバーハンドがなんでこんなに一生懸命、Arasakaに反発しているのかよくわからなかった。Arasakaが具体的にどんな悪いことをやっているのか全然わからなかったから、ラストの重要な分岐のところで、Arasakaをこらしめたい気持ちに特にならなかったから、Arasakaの提案に乗っちゃって、シルバーハンドにすごい嫌われる展開になってしまった。このゲームの大半が、シルバーハンドとの友情物語で、シルバーハンドに感情移入していたのに残念だ。まあ、でもかと言って、Arasakaはいちおう約束は果たしてくれた。特に裏切ってきたりはされなかったので、Arasakaに対しても悪い気持ちはない。ただ、息子に殺されたArasakaの創業者の記憶と人格が入ったチップを、息子の脳に差し込んで、創業者が蘇ったのはちょっとびっくりしたけど、先述の通り、Arasakaがどんな悪事を働いているか不明なので、特に悪い気持ちはなかった。

まあ、やっぱり巷で言われているように開発期間が短かったのもあって、メインストーリーが雑だった。サイドストーリーにはけっこうダークな話があって、面白かった。

この世界ではほとんどの人の脳の中にチップが入っていて、記憶が映像として記録されていて、VRヘッドセットみたいなのを被れば、その人の体験を再現できるようになっている(人格の移植はArasakaの極秘技術なのでまだ広まっていない)。そんで、サイドストーリーに人間家畜場を営んでいる(?)異常犯罪者の記憶チップから、その家畜場の位置を特定して、誘拐された知り合いの甥っ子を助けに行く話があって、それがワクワクさせられた。異常犯罪者の頭の中に潜り込んで、犯罪者の異常な生活を垣間見つつ、窓の外の建物や壁に貼ってあるカレンダーから、時間と場所を特定して、犯人を追い詰めていく過程が面白かった。ほかにも人格を持ってしまい仕事を放棄しているAIの車を説得したり、襲ってくる敵がだいたい肉体改造していて、瞬間移動したり、透明になったり多種多様で、面白かった。そろそろ寝ます。